認知行動療法(SST)

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SSTとは?

Social(社会生活)
Skills(技術・技能)
Training(訓練・練習)の略です。

当事者の「こんな事がうまくなりたい(できるようになりたい)」という希望や、「こんな時どうすればいいの?」という問題に耳を傾け、自分らしく生活していく上で役立つ生活技能を身につけられるよう理論的・系統的に構成されたリハビリテーションプログラムです。

より自分らしく、のびのびと暮らしていくためには、周囲の人に自分をよく分かってもらう必要があります。そのためには周囲の人に自分の思いや考えをうまく伝えていかなくてはなりません。

SSTでは、その場面を作り(ロールプレイ)、必要に応じて手本(モデリング)を見て実際に練習します。
参加したメンバーは、みんなで協力して練習する人の良いところを見つけて助け合います。

SSTの目的

*今までに身につけるチャンスがなかった生活技能を練習する。

*今までできていたのに、病気のためにできなくなった生活技能を練習する。

*自分の持っている生活技能を、日常生活場面で上手にいかす方法を考える。

SSTは以上の目的で行われ、教育的な雰囲気ではなく、できるだけアットホームな雰囲気で、ひとりひとりの生活技能に目を向け、集団で行いながら個人を治療することが目的です。

SSTが扱う生活技能

  • コミュニケーション技能
  • 食事の用意
  • 住居
  • 職探し
  • 余暇の過ごし方
  • 服薬自己管理
  • 金銭自己管理
  • 交通
  • 身だしなみ
  • 症状自己管理


いしばし病院では

平成8年にSSTを導入し、精神科リハビリテーションプログラムとして、作業療法士・臨床心理士・看護師が中心に実施しています。

参加メンバーの中には、長期入院や入退院の繰り返しから、地域社会へ復帰し、単身生活や共同住居、福祉授産施設などへ退院したケースも数多くあり、その人らしい生活の確立・再発予防に向けて取り組んでいます。

また、他病院・各施設などからも見学を受け入れています。いつでも気軽にご連絡ください。